陥入爪・巻き爪

陥入爪・巻き爪|兵庫県豊岡市にある皮膚科と歯科 - 大井医院【公式】

陥入爪・巻き爪

陥入爪・巻き爪について

陥入爪・巻き爪について

陥入爪とは、爪のかどや縁が周囲の皮膚にくい込み、痛みを伴う状態です。 巻き爪は爪が丸まってしまい、爪の下の皮膚を挟み込んでしまっている状態です。これらは人口10人に1人の割合でみられると言われ、症状のない場合も、予備軍となっていることがあり、注意、ケアが必要です。日常よく経験する疾患ですが、本症に対する治療法はいまだ医師独自の経験に由来する部位があり確立されておらず、抜爪等の不適切な治療を行う施設も依然多く、患者様が病院を転々とする例もめずらしくありません。

種類と原因

1.深爪
一番大きな原因は深爪です。爪の角を切り丸い爪の形にしてしまうことが多いですが、実際は角がきちんと切れておらず、見えない部分に尖った爪が残ってしまいます。尖った部分が皮膚に食い込み痛みを生じます。爪の角が見れるように長めに伸ばし、四角い爪になるように切りましょう。
2.靴による圧迫
足に合っていない靴で爪の周囲が圧迫され続けることが原因です。高めのヒールや、先の細いパンプスなどを履く機会が多い女性によく見られます。また、立ち仕事の方や、長時間革靴を履く方も圧迫されるので注意が必要です。
3.スポーツ
踏み込んだりする際に母趾に大きな負荷がかかるもの、瞬発力を必要とするもの、母趾の強打により引き起こされます。ケガで爪が傷ついたり、とれてしまったことをきっかけに生じることもあります。
4.爪の水虫(爪白癬)
爪が厚くなり変形し、またもろくなり割れやすくなることによって生じることがあります。爪白癬の治療を行います。
5.その他
糖尿病や下半身麻痺、循環不良、肥満などの病気や、特に原因なく発症することもあります。

治療方法

治療方法
テーピング法
くい込んでいたい部分をテープで引っ張ることでくい込みを緩和します。痛みもすぐ緩和されやすいので、爪を長く伸ばせるようになります。
コットンパッキング法
爪囲に炎症がある場合の適応で、症状が軽い巻き爪、陥入爪で行います。くい込んでいる爪の角の下にコットンを挿入し浮かします。痛みが挿入後より改善しますが、コットンは取れやすいので定期的に入れ替えが必要です。
ガター法
爪の角に沿って柔らかいチューブを挿入し固定します。挿入時に痛みを伴うため麻酔が必要です。痛い部分の爪が浮き直接皮膚を刺激しなくなり挿入後より痛みが改善します。
ワイヤー法
巻き爪に対して良い適応です。伸びた爪の白い部分にドリルで2カ所穴をあけます。爪にあわせワイヤーを選択し穴に通して短くカットし、ワイヤーを固定します。ワイヤーの弾性を利用して、巻いている部分を広げていきます。痛みは伴いません。保険診療ではありません。爪の伸びるペースに合わせて1~2ヶ月に1回ワイヤーを入れ替えます。
フェノール法
陥入した部分の爪を抜爪し、爪を作る組織である爪母をフェノール液で破壊する方法です。化膿を起こしていても手術が可能です。デメリットは、爪の幅が狭くなること、巻き爪に対して施術しても再発する可能性があること、薬の効果が不十分で爪が再生してしまったり、残した爪が変形する可能性もあります。治りが悪い陥入爪の場合は、手術の方が早く治ることも多いです。

よくある質問

日常生活で気を付けることはありますか?
深爪が一番大きな原因なので、爪を短くしないこと、四角くなるように爪を切ることです。また圧迫されるようなきつい靴や硬い靴は避けることが望ましいです。
手術した場合、痛みはありますか?
麻酔をして行います。術後2~3日は歩行時に痛みを感じることもありますが、もともと痛みが強かった方は手術をすることでとても楽になります。
再発しますか?
深爪や圧迫が原因であることが多いので、治療しても再発することはあります。治療後、再発しないように原因を除去することが大切です。
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