シミ

シミ|兵庫県豊岡市にある皮膚科と歯科 - 大井医院【公式】

シミ

シミができる理由

シミができる理由

シミは、肌の基底層で作られるメラニン色素が原因です。若い肌であれば、肌のターンオーバーにより自然に排出されていきますが、加齢や紫外線、喫煙やストレスなどによりターンオーバーに乱れが生じたり、メラニンがおおく生成されることでシミを作ります。

シミの種類

1.老人性色素斑
多くのシミがこのタイプ。日光性黒子とも言います。境界がはっきりした褐色の色素斑で、顔、手、背、前腕、上背などの露出部に多く見られます。特に中年以降に増え、主に紫外線が原因です。
2.雀卵斑
いわゆる“ソバカス”。直径数ミリ以下で茶褐色の小さな斑点が頬や鼻に生じる茶褐色の小さな斑点で、頬や鼻の周りに多く見られます。遺伝性が強く、3歳ごろから見られ、思春期に特に目立つようになります。
3.炎症後色素沈着
やけど、ニキビ、化粧品かぶれ、摩擦などによる肌の炎症が治った後に生じる褐色のシミ。年齢・性別・部位に関係なくできるが、時間とともに徐々に薄くなることが多いですが、紫外線で悪化します。
4.肝斑
頬や鼻下、額、口周りに左右対象にできるシミ。
まだら模様に出現し、30代から50代に見られます。女性ホルモンの影響を受けると考えられ、妊娠中や妊娠経口避妊薬の内服中にできやすいです。また、多くは左右対称にほぼ同じような形・大きさで現れることが多く、比較的広い範囲に、境がはっきりしない少しぼやけた形で見えます。お顔の印象を大きく左右する可能性もございますので、なるべく早く適切に治療することをお勧めします。
5.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
両頬の頬骨のあたりに、褐色から灰褐色、やや青みがかったシミです。真皮層にメラノサイトによるものです。別名「両側性太田母斑様色素斑」と呼ばれます。

シミのメカニズム

シミのメカニズム

紫外線を浴びるとメラニンを生成

表皮の一番下にある基底層には、メラノサイトという色素細胞が存在します。
メラノサイトは、紫外線から細胞核を守るために、メラニンという色素を作ります。メラニンは表皮細胞(ケラチノサイト)内に留まり、紫外線から細胞核を守るはたらきをします。

ターンオーバーにより、シミを排出

皮膚の生まれ変わりのサイクルをターンオーバと言います。通常28日のサイクルで行われ、最後は角質となってメラニン色素も剥がれ落ちます。紫外線を浴びてつくられたメラニンも細胞とともにはがれ落ちていくので、通常の一時的な日焼けなら約1ヶ月後には消えるしくみになっています。しかし、老化やターンオーバーが乱れることで、排泄されるはずだったメラニン色素が皮膚に蓄積してしまい、シミになることもあります。

大量のメラニンの滞留がシミに

老化やストレスなどによりターンオーバーが乱れることで排出されるはずだったメラニンが皮膚に残ってしまいます。また、長時間または強い紫外線を浴びることでメラノサイトの数が増えメラニンの生成が排出されるよりも上回ってしまうと、メラニンが滞留してしまいます。これらが、シミとなります。

メラニンが増加する要因
  • 紫外線
  • ニキビや乾燥などの肌トラブル
  • 女性ホルモン
  • 喫煙
ターンオーバーの乱れる原因
  • 紫外線
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 生活習慣の乱れ

シミの治療方法

シミの治療方法
1.レーザー
Qスイッチアレクサンドライトレーザーで行います。
老人性色素斑、そばかす、ADMに効果があります。ターゲットとなるメラニン色素がレーザーの光を吸収し、熱破壊されます。施術後皮膚ができるまでの約2週間、軟膏塗布とテープが必要です。
2.レーザートーニング
出力の弱いレーザーを連続で複数回に分けて顔全体に照射する方法です。
老人性色素斑やそばかすに効果的があるだけでなく、肌のトーンアップや、毛穴縮小、ハリツヤを与えることができます。シミがたくさんある場合や、全体的に薄くしたいという方に適しています。濃いシミには効果が不十分なことがあります。当院では3~4週間ごとに6回行っていただきます。
3.エレクトロポレーション
肝斑や色素沈着、ADMに効果があります。
電気の力を用いて皮膚の深部まで様々な有効な成分を大量に導入することができます。レーザーでは効果が得られない皮膚深部に作用することで美白を得ることができます。2~4週間ごとに治療を行い、6~12回程度行っていただきます。継続するほど効果があります。
4.ピーリング
老人性色素斑や色素沈着に対して効果があります。
定期的にピーリングを行うことで、ターンオーバーを正常化し、シミ、くすみのもとになるメラニンを排出していきます。ビタミンCとフィチン酸によるソフトピーリングであるメラライトBRA、グリコール酸やサリチル酸を用いて肌の掃除と保湿を行うハイドラフェイシャルなどがあります。月に1回のペースで6~12回程度の治療が必要です。
5.内服薬
肝斑や炎症後色素沈着に対して、トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEの内服薬を処方しています。継続することによって薄くなっていきます。

よくある質問

1回の治療でシミは取れますか?
シミには様々な種類があり、個人差もあるため、明確に何回できれいになります、ということはとても難しいです。治療法によっても効果を実感されるまでの回数も異なります。
再発しますか?
個人差はございますが再発する可能性はあります。治療も大事ですが、新しく作られるメラニンを最小限にすることが一番大切です。継続的なスキンケアや日々のセルフケアを怠らず、健やかできれいな肌を目指しましょう。
保険は適用されますか?
肝斑や炎症後色素沈着に対して処方している内服薬は保険適用です。その他の治療は保険適用外となります。
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