イボ

イボ|兵庫県豊岡市にある皮膚科と歯科 - 大井医院【公式】

イボ

イボについて

イボについて

イボは「疣贅(ゆうぜい)」とも呼ばれ、皮膚表面からドーム状に盛り上がっている小さなできものを指します。

イボの種類と原因

まずイボは大きく2種類に分けられます。1つ目は“ウイルスが原因でできるイボ”、そしてもうひとつは“紫外線や加齢が原因でできるイボ”です。ウイルスが原因のイボで代表的なのが、ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルスHPV)というウイルスに感染することで起こるものです。ヒトパピローマウイルスにはたくさんの種類があり、感染したウイルスの種類によってイボの症状や出る場所が異なります。

2つ目は、伝染性軟属腫ウイルスというウイルスに感染して起こるイボです。伝染性軟属腫と名付けられていますが、一般的には「水イボ」と呼ばれ、馴染みの深いイボのひとつです。これらウイルスによるイボは、主に傷口などからウイルスが侵入し、皮膚感染することで発症すると言われています。一方、紫外線や加齢が原因のイボはウイルス感染ではなく、長年の紫外線による障害や、加齢による皮膚の老化、また洋服の摩擦による刺激などが原因で起こると言われています。突然起こるものではなく、年月をかけて徐々にイボができるのが特徴です。

ウイルス性のイボ

ウイルス性のイボ
1.尋常性疣贅
表面がザラザラし、肌色や褐色のイボです。自覚症状がほとんどないのが特徴です。子どもにできやすく傷つきやすい手足に多く見られます。感染してからの潜伏期間は3~6ヶ月と長いのも特徴です。また足裏にできやすいものは、足底疣贅と呼ばれ、痛みはあまり無いと言われています。タコや魚の目と似ているため間違えがちですが、表面の角質を削ると点状に出血するのが足底疣贅の特徴です。
2.ミルメシア
水イボに似た手のひらや足の裏にできるイボで、赤くなって圧痛があることが多いのが特徴です。
3.青年性扁平疣贅
顔面や手、背中、首などにできやすく若い女性に多いと言われています。
4.尖圭コンジローマ
性行為によって感染しやすいと言われています。表面は浸潤しており、ときに悪臭があることもあります。潜伏期間は2~3ヶ月と言われています。
5.伝染性軟属腫(水イボ)
1~7歳の子どもに多く、特にアトピー性皮膚炎の子どもにできやすいと言われています。軽度に痒みがあるため、掻きこわしてしまい、さらに周辺の皮膚に飛び火することも多々あります。また接触感染によって、プールで感染しやすいのも特徴で、潜伏期間は14~50日と言われています。イボの中に乳白色の粥状の物質が含まれているのも特徴です。治療しなくても半年から数年で自然に治ります。

紫外線や老化によるイボ

紫外線や老化によるイボ
1.脂漏性角化症
(老人性イボ)
「老人性イボ」とも呼ばれ、基本的に中年以降に多く見られ、ウイルス感染ではなく、長年の紫外線の影響や皮膚の老化でできるのが特徴です。シミと混ざって存在していることが多く、シミから発展して老人性イボになることもあると言われています。少し盛り上がったものや突出したしこりになるものもあり、指で削るとボロボロと、かさぶたのように取れることもあります。
2.軟性線維腫
(スキンタッグ、首イボ、中年イボ)
「首イボ」や「中年イボ」とも呼ばれ、摩擦や加齢、紫外線などが原因で起こると言われています。皮膚が薄くて弱い部分にできやすいのが特徴で、一般的には中年以降に多いと言われています。

イボの治療方法

液体窒素

1.液体窒素

イボの治療は、液体窒素による凍結凝固法が基本となります。患部を液体窒素によって凍結させ、低温火傷を起こすことで皮膚表面を壊死させる治療法です。液体窒素を綿棒にひたし患部に当てる方法と、スプレー式液体窒素を直接幹部に当てる方法があります。治療時には一定の痛みが生じます。

ピンセット

2.ピンセット

小さな水イボなどは、特殊な形状をしたピンセットを使う治療する場合もあります。

薏苡仁(ヨクイニン)内服

3.薏苡仁(ヨクイニン)内服

薏苡仁(ヨクイニン)というハトムギエキスの漢方薬を服用する治療法です。免疫機能を活性化させる効果があり、内服薬なので液体窒素のような痛みはありませんが、効果を実感するためにはある程度の内服期間が必要です。いずれの方法でも、1回の治療で完治することはあまりなく、経過を見ながら定期的な通院が必要となることがほとんどです。

CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)

4.CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)

盛り上がったイボを削る治療です。深部組織や周辺の正常な組織にはダメージを与えないため、傷跡が最小限で除去することができます。保険適応ではありません。

よくある質問

足底や手指にできているウイルス性イボ(尋常性疣贅)の治療期間はどのくらいですか?
2~3週間ごとに液体窒素による治療を行います。イボの大きさや部位にもよりますが、数ヶ月から半年程度、重症な方だと数年におよぶこともあります。
水いぼは取った方がいいのでしょうか?
水いぼ(伝染性軟属腫)は治療しなくても自然に消失します。ただし、長期間残っている場合や、痒みにより掻いてしまい広がっていく場合、二次感染による「とびひ」を生じている場合は、積極的に取ることをお勧めします。
老人性イボの予防方法はありますか?
老人性イボ(脂漏性角化症)は皮膚の老化によって生じるイボです。皮膚の老化の原因である紫外線や摩擦を避けることが大切です。
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